この記事では「公衆衛生の教科書」で登場する歴史的人物を紹介していく。
人物
衛生・公衆衛生に関わる人物についてまとめている。
世界の歴史的人物
ヒポクラテス(BC460-370ギリシャ)
医学の父
ヒポクラテスの誓い
- 自然で合理的な方法論
- 病気の過程観察を重視
- 病気ではなく病人を看る
ガレヌス(130-200ギリシャ)
hygine(ハイジーン=衛星)という言葉を使う
ジョン・グラント(1620-1674イギリス)
生物統計の父
アントニ・ファンレーベンフック(1632-1727オランダ)
微生物学の父
顕微鏡で細菌を発見
ベルナンディーノ・ラマッツィーニ(133-171イタリア)
産業医学の父
職業病についての研究
エドワード・ジェンナー(1749-1823イギリス)
近代免疫学の父
天然痘ワクチンの開発⇒1980年の天然痘撲滅宣言に繋がる
エドウィン・チャドウィック(1800-1890イギリス)
近代公衆衛生学の父
公衆衛法の制定・中央衛生局の設置
マックス・フォン・ペッテンコーフェル(18??-1901ドイツ)
近代衛生学の父
実験衛生学の父
ミュンヘン大学に衛生学講座を開設・下水道の重要性を説く
ロベルト・コッホ(1843-1910ドイツ)
近代細菌学の開祖
細胞培養法の基礎を確立
炭そ菌・結核菌・コレラ菌の発見
結核菌の発見によりツベルクリンの開発につながる
ルイ・パスツール(1822-1895フランス)
コッホのライバルで、同様に「近代細菌学の開祖」と呼ばれる。
低温殺菌法・狂犬病ワクチンの開発
※低温滅菌法により美味しい牛乳が飲める
アレクサンダー・フレミング(1881-1955フランス)
リゾチーム(唾液・卵白に含まれる)の発見
ペニシリン(青カビ)の発見
ウィンスロー
公衆衛生学を定義づけした人物
衛生(実験的・基礎的・細菌学中心):hygien
↓
公衆衛生(実験的・応用的・栄養学的):public health
日本の歴史的人物
丹波 康頼(912-995)
医心方(全30巻)を編集⇒朝廷に献上
※医心方は現存する日本最古の医学書
貝原 益軒(16??-1714)
養生訓を作成
シーボルト(1796-1866ドイツ)
出島で種痘
緒方 春朔(おがたしゅんさく1748-1810)
人痘法を開発
緒方 洪庵(おがたこうあん1810-1865)
日本近代医学の祖
大阪に適塾(蘭学)を開く
長与 専斎(ながよせんさい1838-1920)
岩倉使節団としてドイツ・オランダへ
医学・衛生の行政視察
緒方 正規(おがたまさのり1853-1919)
ペッテンコーファに師事
ペストはノミが媒介することを証明
森 林太郎(1862-1921)
ペッテンコーファに師事
脚気細菌説を提唱
北里 柴三郎(1853-1931)
コッホに師事
日本の細菌学の父
破傷風の治療法を開発
志賀 潔(1870-1957)
北里⇒パウェル・エーリッヒに師事
赤痢菌の発見
高木 兼寛(たかぎかねひろ1849-1920)
日本の疫学の父
脚気がVB欠乏だというのを発見
海軍カレー