この記事では、連合線維・交連線維・投射線維について、「各線維の具体例」も含めて解説している。
連合線維・交連線維・投射線維とは
大脳髄質(白質)は、大脳皮質に出入りする以下の3種類の線維からなる。
- 交連線維
- 連合線維
- 投射線維
交連線維とは
交連線維とは「左右の半球を連絡する線維」である。
交連線維で有名なのは脳梁である。
脳梁とは:
脳梁は「大脳の中心に存在する、最も発達した連合線維」である。
連合線維とは
連合線維とは「同一半球内の皮質の間を連絡する線維」を指す。
連合線維の例として脳弓・弓状線維などが挙げられる。
脳弓とは:
脳弓は「大脳半球の内側面にある長い弓状の神経線維束」で「海馬と視床下部の乳頭体を結ぶ連合線維」である。
弓状線維とは:
弓状線維は「連合線維の中で、短い短連合線維と呼ばれるもので、同じ大脳回または隣接する大脳回を結ぶ線維」である。
投射線維とは
投射線維とは「大脳皮質と下位の中枢(間脳・脳幹・小脳・脊髄)とを連絡する線維」を指す。
投射線維で有名なのは内包である。
※その他、国試では大脳脚や視放線などが選択肢として挙げられている。
内包とは:
内包は「視床と大脳基底核の間にある投射線維」である。
内包は「運動野から下降する線維」と視床から各種感覚野へ上行する線維」とで形成されている。
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