トンプソンテスト【下腿~足部テスト】

整形外科 - 徒手検査法(整形外科)

この記事では『トンプソンテスト(Thompson test)』について解説していく。

 

トンプソンテストの方法・陽性所見・解釈

 

トンプソンテストの方法・陽性所見・解釈は以下の通り。

 

方法

患者は伏臥位+膝関節屈曲位(or 膝関節伸展位で足首をベッド端から出した状態)。

検者は、下腿後面の筋腹(すなわち下腿三頭筋)を「摘まむような圧迫」を加える。

 

陽性所見

下腿後面を圧迫しても足関節が底屈方向へ動かない。 

 

以下はトンプソンテストの動画となる(膝関節伸展バージョン)。

※上記動画で、「下腿三頭筋を摘まむことで、(若干ではあるが)足関節が底屈する現象」が理解できる。

 

解釈

アキレス腱損傷(断裂を含む)の可能性を示唆する。

  • 下腿三頭筋を摘まんで圧迫した際に、通常であればアキレス腱を介して踵骨が近位に引かれることで足関節(距腿関節)が底屈する。
  • しかしアキレス腱損傷が生じている場合、「アキレス腱を介して踵骨を近位に引くこと」が出来ないので、足関節が底屈しない(何の反応も示さない)。

 

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以下は「下腿~足部の疾患」について言及した記事となるので、合わせて観覧すると理解が深まると思う。

⇒『【疾患まとめ】下腿〜足関節〜足部の疾患

 

以下の記事では、徒手整形外科的テストの一覧をまとめているので、合わせて観覧してみてほしい。

⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう

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