この記事では『ルーステスト(Roos test)』について解説していく。
ルーステストの方法・陽性所見・解釈
ルーステストの方法・陽性所見・解釈は以下の通り。
方法
ルーステストは自覚症状で評価するため検者は何もしなくて良い。
- 患者は座位。
- 両上肢を「肩関節90°屈曲・外旋位、肘関節90°屈曲位(ライトテストと同じ肢位)」とする。
- この肢位を保持しながら3分間、グーパー(手のひらの開閉)を繰り返す。
以下はルーステストの動画となる。
陽性所見
症状が誘発されるor3分間運動を継続できない。
解釈
斜角筋症候群・過外転症候群の可能性が示唆される。
ルーステストは感度は高いが特異度は低いという特徴がある。従って、ルーステストで陰性であれば胸郭出口症候群を否定できる可能性が高いが、陽性であっても確定はできないため他の検査と組み合わせる必要がある。
ライトテストと組み合わせると特異度が大幅に高まるとの文献がある。
胸郭出口症候群テストのリスト
以下は胸郭出口症候群のテストのリストとなる。
興味がある検査があればチェックしてみてほしい。
関連記事
以下は胸郭出口症候群についても言及した記事となるので、合わせて観覧すると理解が深まると思う。
以下の記事では、徒手整形外科的テストの一覧をまとめているので、合わせて観覧してみてほしい。