この記事では「基本肢位」と「良肢位」について記載していく。
基本肢位
基本肢位はROM(=関節可動域)が0°のポジションを指す。
良肢位
良肢位は「関節の可動性が失われている状態において、最も機能的に良好となる肢位」を指す。
良肢位はギプス固定をする際の角度でもあり、良肢位にすると拘縮が最小限となるので、その後のリハビリをしやすいという特徴もある。
また、良肢位後に「疼痛が緩和されやすい肢位」ということも分かっている。
各関節の良肢位
例えば良肢位として以下が挙げられる。
肩関節
肩関節外転60~80°・屈曲30°・外転20°
肘関節
肘関節屈曲90°、前腕回内外中間位
手関節
手関節背屈10~20°
手指関節
テニスボールを軽く握った状態
股関節
股関節屈曲15~30°・外転と外旋0~10°
膝関節
屈曲10°
足関節
底背屈中間位