様々な検査方法 | 整形外科

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この記事では、整形外科的な評価・診断法を複数解説していく。

 

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MMT

 

MMTとは、徒手筋力テストのこと。

 

0~5までの「6段階」で筋力を評価する。

 

関連記事⇒『「徒手筋力テスト(MMT)の概要」をザックリ解説

 

筋電図

 

筋電図は、筋肉の針電極を刺入して、その筋線維の活動電位の波形、振動持続時間、頻度を調べる。

主に神経損傷の部位を知るための補助検査として用いられる。

例えば「脊髄損傷 or 末梢神経損傷 or 筋自体の問題」を鑑別する補助など。

 

 

関節鏡

 

関節鏡のメリットは「モニターで観察できる点」である。

  • 直接患部を見られる。
  • 複数人で同時に見られる。
  • 検査と治療を同時に行える。

 

 

単純X線写真(レントゲン写真)

 

X線量は人体内部構造によって異なる。

でもって、その強弱を像として捉えたのが単純X線である。

 

単純X線は、造影剤を用いれば結果も映るが、これと区別するために通常は「単純」と記載する。

 

CT

 

CT(Computed Tomography)は『コンピューター断層撮影法』を指す。

 

X線が人体を通過するときに減弱するということを使用するもので、従来のX線像と何ら変わらないが、今まで10%以上の吸収差が無いと認識できなかったものが、0.5-1%の差まで認識可能となった。

 

利点

  • 骨以外の軟部組織も描出可能となった。
  • 像が横断面表示されるので、前後関係を理解でき、臓器の重なりを除いて観察できる。
  • 検査時間が比較的短くてすむ(MRIと比べて)。
  • 最近は3DCTという技術も出てきた(MRIに出来ないことをしようという試み)

 

欠点

  • 放射線被ばくがある(エックス線検査と同じ)

 

 

MRI

 

MRI(Magnetic resonance imaging)は『磁気共鳴画像』を指す。

 

人体の水や脂肪に含まれる水素原子核に電磁波を当て共鳴させて、その変化を画像化したもの。

 

前述したようにCTは放射線を使うのだが、これが「嫌いな人達」によって発明された。

 

利点

  • 放射線被爆がない。
  • 骨以外の軟部組織が抽出できる。
  • 任意の方向の断層像が得られる(3方向)。

 

欠点

  • 検査時間が長い。
  • 体内ペースメーカー・体内金属は検査できない。

 

 

放射線同位体シンチグラフィ

 

放射線同位体シンチグラフィ(RIシンチグラフィ)の原理は以下になる。

 

放射線同位元素について:同じ原素で中性子の数が違う核種の関係を同位体と呼ぶ。同位体は安定なものと不安定なものがあり、不安定なものは時間とともに放射線崩壊して放射線を発する。

臓器へ選択的に集積性をもつ放射線同位元素を体内に注入し、その集積状態を体外から計測する。

例えば以下など。

  • 甲状腺:ヨード
  • 心筋:タリウム
  • 骨:テクネチウム

 

静脈から注射⇒標的臓器⇒腎⇒尿へ排泄。

 

骨シンチグラフィや甲状腺シンチグラフィをテキストに書いてあったらこれのこと。

 

骨シンチグラフィの特徴は以下の通り。

  • 代謝の行われているハイドロキシアパタイトに集積
  • 代謝の亢進(炎症疾患⇒骨髄炎・骨折治療過程)している部位により多く集積する

 

これにより例えば以下が分かる。

  • ゆっくり治癒しているのか(代謝が起こっているので黒色になる)
  • 偽関節になってしまっているのか(代謝がおこっていないので白色になる)
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