1月末日。
国家試験の受験、新たな挑戦への節目として、アルバイトをしていた整形外科クリニックを退職しました。
今まで整形外科クリニックで働いたことが無く、このクリニックで多くの若年〜中年者への徒手療法・運動療法を提供できたことは、僕にとっての財産です!
昨年10月から以下のスケジュールで、充実した日々を送っていました。
スタッフへお別れの挨拶
当日は、少し早めに病院へ行って、スタッフへお別れの挨拶をしました。
なぜ就業前に挨拶をしたかの理由は以下の通り。
昨年12月から「徐々に患者さんのリハビリを卒業せさる」+「新患は受け付けない」というスタンスにしていたため、今日は15時〜18時で業務が無事に終わる。
で、他のスタッフの終了時間は19時なので(働いているスタッフを横目に)僕は先に退社することになる。
なので、就業前に挨拶を済ませておこうと思ったわけです。
ジャイロキネシスをやってる女性PT
この日はPTが2人が勤務しており、一人はアルバイト。
ジャイロキネシス(ボディーワークの一種)を学んでおり、それをベースにリハビリを展開する人です。
普段は歯科医院で自費治療をしているという変わり者。
他にもクリニックの非常勤スタッフは「自由な働き方」をしている人が多いです。
一昔前の「一人前に働くならば、正社員でなければならない」という固定概念は理学療法士業界でも薄れてきているように感じます。
お互いに介入方法が違うので良い刺激を受けあうことが出来ました。
「もっと一緒に働きたかった」と言ってもらえてうれしかったです。
その他、常勤スタッフや事務さん
常勤PTには「無事に国家試験受かるように頑張れ!」と激励してもらいました。
事務員さんには「卒業したら、また働きに来てね」などと冗談を言われながら、餞別をもらいました(後で袋を開けたら「頑丈そうなスリッパ」でした)。
院長先生
一通り挨拶が終わって、パソコンの前で(自主トレ表の作成や、本日のスケジュールチェック、計画書作成など)リハビリの準備をしていると、外出から帰ってきた院長先生が声をかけてくれました。
「○○先生、今日が最後だよね。これ、大したものじゃないんだけど受け取ってよ。」と餞別をもらいました。
後で袋を開けたら「桃のワイン」でした。
原材料は「桃だけ(他のアルコールは混ざっていない)」という不思議なワインでしたが、甘みが強すぎず、上品な味で美味しかったです。
患者さんともお別れ
一緒にリハビリをしてきた患者さんとも今日でお別れです。
今日リハビリをする方々は以下の様に三者三様。
- 丁度、今月いっぱいでリハビリを終了できそうな人。
- 既に卒業できるレベルに達していたが、メンテナンス目的で通っていた人。
- 日常生活では困らないレベルまで改善したが、(肩の結滞動作ROMを)健側と同程度まで機能回復をさせたいと通っていた人。
- もう少しの期間リハビリが必要な人。
- 本人が、強く「リハビリの継続」を望んでいる人
リハビリの継続を強く望んでいる人
「リハビリの継続を強く望んでいる人」が1人いらっしゃり、この方は「他曜日にバイト出勤しているPT」と2人で受け持っていたため、今後は週2⇒週1へ回数を減らして継続することに。
本当は他スタッフに引き継ごうと思ったのですが、「クリニックで一番気難しい方」として有名であったため、引き受け手が見つからず。。
ただ、丁寧にリハビリをしてあげたこともあり、リハビリが週1に減ることにも納得され、最終日には「先生、感謝のしるし。これあげる」とお菓子をくれました。
その方以外は無事に卒業してもらうことが出来ました。
もう少しの期間リハビリが必要な人
「もう少しの期間リハビリが必要な人」は2人いらっしゃいましたが、「手作りオーダーメードな自主トレ表」をお渡しすると「先生がいなくなっても頑張るよ」と言ってくれました。
その他の患者さん
その他の患者さんは、以前から告知していたこともあり、スムーズに卒業してもらえました。
「重度な肩関節機能障害」を持ってい患者さんには「リハビリ辞めたら、また悪くなっちゃわないか心配」と心配されていたため、「今前伝えた自主トレをコツコツ頑張れば大丈夫ですよ。それでも悪化した際は、また他のスタッフが診てくれると思います!」とお伝えしました。
少し寂しそうでしたが、最後は笑顔で「正直、ここまで良くなるとは思っていなかった。有り難う」と嬉しい誉め言葉を頂きました。
この整形外科クリニックで働けたことは大きな財産!
ここでのリハビリ経験や実績は「自分の徒手療法がここまで多くの症状へ結果が出せるのだ」という大きな自信につながりました。
これは以下が要因だと思います
- 午後から来院する比較的年齢層が低い方々が多かった。
- スポーツ障害を有した人も多かった。
- 「他クリニックならまだPTに診させないようなフレッシュ(急性期)な症例」も多かった。
- 「他のクリニックならPTに診せるまでもなく薬剤などで対応するような軽傷な症例(少し体に違和感がある・筋肉が凝っている・指先が少しピリピリして気になる、、、など)も多かった。
どれも、的確な臨床推論をすれば即自的(あるいは短期間に)に機能改善が図れる方々だったので、それだけ自信がついたのだと思います。
以下は、スタッフ、院長先生、患者さんからもらった餞別の写真。
この出会いは一生忘れられません。
院長からのメール
最後に、院長先生とのメールのやり取りを掲載して終わりにします。
前述したように、退職当日は皆が慌ただしく働ている最中に、一人抜けるように退職しました。
もちろん、院長先生と交わした会話は「就業前に桃ワインをもらった際」に交わしたのみです。
それまでに何度となく「働かせてもらったことのお礼」をしたり「今後の自信のビジョン」をお話したりしてきましたが、
桃ワインのお礼も含めて、改めて退社当日の内に(+桃ワインを飲んだ後に)、改めてメールで退社の挨拶をすることに。
文面は以下の通りです(働いている最中は厳しいですが、それ以外はフランクで話せる先生なため、少しライトな文章になってます)。
すると、ご丁寧に院長先生から以下の返信が届きました。
「患者さんが感謝していた」というのは、院長先生が僕によくかけてくれた言葉です。
でもって、他PTがNGをくらった患者さんを「○○先生なら大丈夫」と信頼して任せてくれる先生でした。
NGの理由が「患者さんの性格的問題」なこともあり、少し迷惑に感じたこともありましたが、それも含めて貴重な経験ありがとうございます。
退職直後は、整形外科クリニックの思い出『「入職直後の思い出」や「新人が入社してすぐにやめてしまったこと」や「その他もろもろ」』が色々と走馬灯のように思い出せます。。よく考えると、色々な出来事が起こるクリニックでした。。
凄く濃密な時間を過ごすことが出来て、このクリニックとの出会いに感謝です。
ここでの経験を、次のステップにもつなげていきます!!
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